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ANA、A380投入ホノルル線に確かな「手応え」
カウチ席が親子に人気、ASK大幅増も需要好調
全日空(ANA)の平子裕志社長は2月25日、来る5月24日からA380を投入する成田-ホノルル線について、「非常に手応えを感じている」と話し、総二階建ての超大型旅客機A380投入の成功に自信をのぞかせた。なかでもANAがA380でチャレンジするカウチシートの「販売が好調。親子連れに受け入れられている」とコメントするなど、予約の滑り出しは好調だ。
平子社長が話すようにA380を投入するホノルル線の販売が好調な様相だが、成田・羽田-ホノルル線の2019年度生産量(ASK)は18年度比40%以上にも達する。こうしたなか「実はお客様の予約もそれくらい付いてきている」とのことで、520席仕様の巨躯を投入しても、ホノルル線の需給バランスは上手く取れているとの認識を示した。
A380生産終了もエアバス支援「信頼」
平子社長、A380低コストオペレーションに自信
そうしたなかA380については、開発メーカーのエアバスが2021年には生産を終了することが決まった。エミレーツ航空が発注済みのA380の一部を、A350XWBおよびA330neoに切り替えたことが決定打となって生産が終了することになった。
ANAホールディングスの片野坂真哉社長は「私どもには先立って誠意ある説明があった」ことを明かしながら、「(エアバスから)今後の部品供給やバックアップ体制については、いささかも緩めることなくしっかりとやるというコミットメントを頂いている」とし、「(エアバスとは)長年の信頼関係がある。エアバスの体制について不安感はない」と話した。
最大10連休、予約の「客足は好調」
国内線予約20ポ上昇、国際も10ポ増
羽田増枠半分が米国線、「基本的に歓迎」
アジア需要期待で新規就航など戦略幅拡大
ANAの羽田国際線は第2・3PTBに分割
乗り継ぎ利便考慮し発着PTB選定中
MRJのTC試験遅れ、片野坂社長「三菱を信頼」
※写真=ANAHDの片野坂真哉社長
※写真=A380を投入した成田-ホノルル線に手応えをみせるANAの平子裕志社長
※写真=ANAのA380。いよいよ5月24日から運航をスタートするがANAは事前訓練を行うなど準備に余念がない(提供:エアバス)