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エンブラエル、FDAから2機のE175追加受注
FDA15・16号機は年内受領、三輪社長「路線網の拡大」示唆
【パリ発=伊藤学】エンブラエルは6月18日(の仏現地時間)、開催中のパリエアショーにおいて、フジドリームエアラインズ(FDA)からE175型機を2機追加受注した。FDAによれば、今回発注した2機のE175型機は15号機と16号機にあたり、今年末にも導入する。
取材に応じたFDAの三輪徳秦社長は、2機の活用方法について「あちこちから就航要請が多い。スロット問題がなければ、できればネットワークを拡大していきたい」と話し、フリートを増強することで、増便はもとより新規路線開設によるネットワーク拡大を示唆。さらに、鈴木与平会長は「東北、北海道、そして九州からの引き合いが多い」と話すなど、東北・北海道・九州地域などを中心にネットワークを拡大する可能性を示唆した。加えて、山陰にも就航したことからこの地域のポテンシャルにも期待を寄せている様相だ。
また、FDAはチャーター便が多いことが、そのオペレーションの特徴の一つだ。三輪社長は「今年は年間1500便のチャーターを計画している」ことを明かしつつ、新たに機体を追加発注したことで「機体の数が増加すれば自由度が上がる。収益の機会は増えることになる」と話すなど、今回発注した機体を活用して、更なるチャーター便の拡大も示唆した。ただ、「チャーターに関しても、人手不足ということで、ハンドリング業務が追い付いてこない」(鈴木会長)との認識を示しており、高頻度で運航しているチャーター事業にも課題がある様相だ。
FDAのトップ二人が語るスペースジェット
新客室コンセプトに好印象も
※写真=FDAは今回発注した2機のE175型機を、15号機と16号機として今年末にも導入する
※写真=FDAは今回発注した2機の導入理由を、1機をネットワーク拡大等の拡充に備えて、1機を予備機を作れるようにするためとしている