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首都圏空域再編向けた基礎データ変更で不具合
不可侵区域の管制卓一時使用できずも復旧完了
航空局は7月18日、同日未明に首都圏空域再編に向けて、管制システムに登録する基礎データの変更を行ったが、データの一部が想定と異なる動作をしたことを明らかにした。これにより、東京空港事務所と成田空港事務所において、同時平行進入時に必要なレーダー監視区域である不可侵区域(NTZ:Non Transgression Zone)の管制卓が一時的に使用できなくなった。ただ、18日朝から既に復旧したとのことで、現在は航空便の運航は通常通りに戻っている。
そもそもNTZとは、2本の滑走路の中心線の延長上から等距離の一に設定する区域。平行滑走路進入方式のうち、NTZ監視がない場合、運航便の前後間隔に加えて、斜距離で2海里以上の間隔を維持することが定められている。
成田国内到着便に最大30分遅延発生
データ改修で18日朝からNTZ管制卓復旧
※画像=首都圏空域再編に向けた基礎データに不具合発生も現在は復旧を完了した。画像は首都圏空域再編で拡大する進入管制区(提供:航空局)