ウイングトラベル
G20観光大臣会合、31カ国・国際機関が参加
初の正式会合、フィリピン、スペインなど7カ国招待
観光庁は10月25日から27日にかけて北海道・倶知安町で行われるG20観光大臣会合に31カ国・国際団体の代表団が参加すると発表した。観光大臣会合がG20の正式な関係閣僚会議として実施されるのは今回が初めてとなる。期間中は「SDGsに関する観光の貢献」「観光客と地域社会に貢献する観光マネジメント」「持続可能な観光を推進する技術革新」をテーマに議論を行う。また、参加各国との2国間会合も実施する方向で調整を進めている。さらに開催地である北海道を始めとした日本の魅力的な観光資源や観光に関する最新技術に関して内外にアピールしていく。
今回の会合では、G20国(日本、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、イタリア、メキシコ、韓国、南アフリカ、ロシア、サウジアラビア、トルコ、英国、米国、EU)に加え、招待国としてフィリピン、シンガポール、スペイン、スイス、タイ、ベトナム、オランダの7カ国が出席する。
このほか、UNWTO(国連世界観光機関)、ILO(国際労働機関)、OECD(経済協力開発機構)、WTTC(世界旅行ツーリズム協議会)の各国際機関も会合に参加する。
SDGsや観光の技術革新などが議論テーマ
大臣会合参加各国との個別会談も設定へ
G20各国を中心とする観光大臣会合は世界経済の成長に対する観光の重要性をアピールすることや雇用、旅行円滑化、持続的な観光など観光分野の世界的な課題などについて関係国の相互協力を強化することを狙い、2010年からG20首脳会合とあわせる形で行われてきた。ただ、過去には開催されない年があったほか、首脳会談と別の国で実施されることもあった。
会議室の議論以外でも観光の魅力をアピール
観光資源やICT展示や地元との交流企画も実施
ICT展示では、GPS機能を活用した安全安心なスノーリゾートを目指すニセコの取り組みなどを8K映像の動画などを交えて紹介する。北海道のプロモーションに関しては、アイヌの民族衣装や来年4月に白老町にオープンする国立のアイヌ文化関連施設「ウポポイ」の紹介を始め、北海道の食のPRや北海道を応援するキャラクター「雪ミク」の3Dホログラムを放映する。
※写真=G20観光大臣会合が開催されるニセコHANAZONOリゾート(ニセコHANAZONOリゾートホームページより)