WING
装備庁、将来統合FCS飛行実証へ2機種を改修
F-2とT-4を改修、複数機での情報共有飛行実証か
防衛装備庁はこのほど、2018年度調達予定品目を公表、この中で将来戦闘機向け技術開発項目のひとつである「戦闘機用統合火器管制システム」の飛行実証機としてF-2とT-4の2機種の機体改修等が明らかにされた。納期はF-2が2021年6月、T-4が2021年9月となっている。これにより、複数機での実環境での情報共有などの実証が行われると見られる。
「戦闘機用統合火器管制」とは装備庁航空装備研究所が中心となって研究試作を進めている将来戦闘機用技術のひとつ。同研究所によれば「ネットワーク戦闘環境において、戦闘機編隊の僚機間の秘匿データリンクを介し、アクティブ/パッシブの各種センサとウェポンを統合的に管制し、対ステルス機や数的劣勢下においても優位な戦闘を可能とする技術」という。
データリンクにより複数の戦闘機が目標情報を共有し、どの機体からでもミサイルの発射、誘導が行えるという、将来戦闘機ビジョンに示された「クラウドシューティング」を実現するものとして、研究試作が続けられている。