WING
自衛隊保有航空機にV-22、新たに3機が追加
空自F-35Aは5機増の17機、F-4やRF-4は大幅減
防衛省がこのほど発表した防衛白書で、陸・海・空各自衛隊が保有する主要な航空機数が分かった。2020年3月31日時点で、陸上自衛隊では新たにV-22オスプレイ3機が加わった。海上自衛隊ではP-1哨戒機が24機で前年よりも5機増やすとともに、P-3C哨戒機が50機で前年比5機減となった。航空自衛隊では、F-35A戦闘機を17機保有するとして、前年よりも5機増やした。また、F-4EJ/EJ改は8機減の26機、退役したRF-4E/EJ偵察機は4機減の6機となった。
陸上自衛隊の航空機を見ると、新たにV-22が加わったものの、全体で見れば減ることはあれど、数が増えた機種がなく、運用できる航空機の数が全体的に減少した。AH-1Sは老朽化問題の声も聞かれ、前年よりも3機減少した52機となった。また、今年3月に全機退役したOH-6Dは、前年よりも保有機数を大幅に減らし、3月末時点では14機だった。UH-1Jは前年比3機減の124機となった。同機は後継として現在開発中のUH-Xを計画していて、今後はUH-Xへの機種移行が進むことになる予定だ。・・・
《主要航空機の保有数》※20年3月31日
〈陸上自衛隊〉
▼LR-2:連絡偵察=7機(前年同数)
▼AH-1S:対戦車=52機(3機減)
▼OH-6D:観測=14機(12機減)
▼OH-1:観測=37機(前年同数)
▼UH-1J:多用途=124機(3機減)
▼CH-47J/JA:輸送=53機(2機減)
▼UH-60JA:多用途=40機(前年同数)
▼AH-64D:戦闘=12機(前年同数)
▼V-22:輸送=3機
〈海上自衛隊〉
▼P-1:哨戒=24機(5機増)
▼P-3C:哨戒=50機(5機減)
▼SH-60J:哨戒=18機(6機減)
▼SH-60K:哨戒=63機(5機増)
▼MCH-101:掃海・輸送=10機(前年同数)
〈航空自衛隊〉
▼F-15J/DJ:戦闘=201機(前年同数)
▼F-4EJ/EJ改:戦闘=26機(8機減)
▼F-2A/B:戦闘=91機(前年同数)
▼F-35A:戦闘=17機(5機増)
▼RF-4E/EJ:偵察=6機(4機減)
▼C-1:輸送=11機(2機減)
▼C-2:輸送=11機(1機増)
▼C-130H:輸送=14機(前年同数)
▼KC-767:空中給油・輸送=4機(前年同数)
▼KC-130H:空中給油・輸送=2機(前年同数)
▼E-2C:早期警戒=13機(前年同数)
▼E-2D:早期警戒=1機(前年同数)
▼E-767:早期警戒管制=4機(前年同数)
▼CH-47J:輸送=15機(前年同数)
▼UH-60J:救難=40機(前年記載なし)
※写真1=陸上自衛隊の新たな航空機として、V-22オスプレイ3機が加わった(提供:陸上幕僚監部)
※写真2=海上自衛隊のP-1は5機増やして、24機となった(提供:海上自衛隊)
※写真3=航空自衛隊はF-35Aを5機追加して全体で17機とした(提供:航空自衛隊)