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豪州がトライトン高高度無人機を採用
ノースロップ製の海洋情報収集機
オーストラリア国防省は6月26日、ノースロップ・グラマン製「トライトン」高高度滞空無人機システムの調達計画を公式に発表した。トライトンは海洋情報収集・探査・偵察(ISR)のための自動化された無人航空機システムである。オーストラリアは世界でも有数のEEZ(経済専管水域)を保有する。ノースロップ・グラマンでは、トライトンを導入することで同国は未曾有の海洋状況認識(Maritime Domain Awarness)能力を持つことになるとしている。
なお、トライトンの運用はオーストラリア空軍が担当する。トライトンは自律的に高度5万5000フィート(約1万6500メートル)の高高度に24時間以上滞空でき、搭載センサにより高解像度画像、ニア・リアルタイムのビデオを取得、送信できる。地上ステーションからパイロットおよびセンサー・オペレーターが飛行制御し、世界中どこでも飛行制御が可能。
米海軍では先頃実用型トライトン2機を部隊配備し、6機が発注済みとなっている。これらの機体は今年後期にグアム島に展開する予定だ。米海軍はトライトンを合計68機調達する計画がある。
写真は、トライトンの導入決定を祝うオーストラリアのターンブル首相(左から2人目)、右へペイン国防相、ピーン防衛産業相、空軍司令官デイビス大将、左端はノースロップ・グラマンのブッシュ会長兼CEO。
なお、オーストラリアはトライトンの原型といえるグローバルホークの導入を検討していた時期もあったが、トライトンの部隊配備を待って採用したもの。
※写真=トライトンの正式採用式典の記念撮影。左から2人目がターンブル豪首相(提供:ノースロップ・グラマン)