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NAA田村社長、施設整備マスタープラン年末策定
「本来のあるべき姿」示す計画、年間旅客7500万人へ
成田国際空港会社(NAA)の田村明比古社長は1月29日の定例会見で、成田空港の「本来のあるべき姿、マスタープランを検討している」と述べ、2021年内の策定を目指す考えを明かした。成田空港の将来的な旅客ターミナルのあり方や、課題となっている貨物施設の見直しなどを含め、3本目滑走路の供用開始を見据えた空港全体の見直し方針を年内にも示す考えだ。
成田空港では現在、3本目滑走路整備やB滑走路の延伸など「さらなる機能強化」による空港機能の強化が進められており、2028年度末の供用開始を目指している。その機能強化を踏まえてNAAが2019年3月に示した3ヵ年の中期経営計画では、長期経営構想として2030年代後半に年間の旅客数7500万人、発着数50万回を目指すとする。さらに1時間当たりの発着数となる時間値は98回になることを想定し、旅客就航便の半数以上がLCCで、かつ貨物取扱量が300万トン、空港内従業員数が7万人に達する想定。日本のゲートウェイであり、さらにはアジアのリーディングエアポートとしての地位確立を目指す。・・・
中・長期の機能強化、遅れなく推進
空港整備と需要対策は分けて考慮
エアライン支援、追加も検討
※写真=田村社長は空港の上物整備に関するマスタープランを2021年末までに策定する考え