WING
パリ地域圏、空港の”真の水素ハブ”化向け世界規模の公募
水素貯蔵・供給・循環型経済テーマに空港エコシステム構築
パリ地域圏、パリ・シャルル・ド・ゴール空港などパリ周辺地域の空港を運営するADPグループ、エールフランス-KLM、エアバス、そして「Choose Paris Region」の5者が、空港における水素燃料の利活用のためのエコシステム構築に向けて、世界規模でパートナーの公募を開始した。(1)空港における気体の水素および液体水素の貯蔵および航空機への燃料供給方法のほか、(2)地上ハンドリング車両・機器、さらには空港における鉄道輸送、空港ビルや地上運用時における航空機へのエネルギー供給、そして(3)液体水素充填時に散逸した水素の回収方法および脱炭酸水素を製造する際に発生する反応副産物の回収などといった水素循環型経済構築に向けた技術を公募する。応募期間は2021年2月11日から3月19日までパートナーを募集し、4月末に選定されたプロジェクトを公開する予定だ。・・・
水素航空機の実現には数々のハードル
※画像=パリ地域圏の空港を水素ハブに。エアバスが2035年に水素航空機を市場投入することを目指すなど、水素航空機運用に向けた空港のサプライチェーン構築を目指す(提供:ADPグループ)
※画像=世界中から水素関連の幅広いアイデア・技術を募る。画像はエアバスの水素航空機コンセプト「ZEROe」(提供:エアバス)
※画像=12月には「ZEROe」で分散型燃料電池推進システムの機体構想も発表。エアバスは2025年までに水素航空機の形態の絞り込みを行う(提供:エアバス)