★英、国際旅行再開へ3色「信号システム」導入

　旅行可能「緑」国格上げ求め、英米間再開要請

　運輸総合研究所ワシントン国際問題研究所研究員の高木大介氏はこのほど、英国の国際旅行制限の緩和措置についてレポートをまとめた。英国は5月17日から国際旅行の段階的な再開をスタートし、渡航国のリスクを緑・琥珀（アンバー）・赤の三色に区別した「信号システム（Traffic Light System」を導入した。高木氏は国際移動の再開と国際旅客航空輸送の回復を早急な課題とする航空業界や観光業界では、たとえ一部でも旅行者の国際移動を認めた英国の施策は評価できると強調した。
　ただ、英国政府には今後、国際往来可能な「グリーン」リスト国・地域に格上げしていく見極めが求められ、外部からの圧力も増すことが予想されるとしている。
　既に米英航空会社CEOは、両国運輸省に対して、米英間の国際旅行の再開を要請しており、新型コロナウイルスワクチンの今後の展開や変異種への懸念と相まって、今後どのように状況が推移していくのか引き続き注目していきたいとしている。