3月の国際旅客輸送量83.3％減、回復いまだ見えず

国際貨物量は21.2％増、船から積み替え好調に

　国土交通省がまとめた2021年3月の航空輸送統計は、本邦航空会社による国際航空旅客輸送量が前年同月比83.5％減の7万7000人になり、人キロベースが83.3％減の4億9267万1千人キロ、座席利用率が14.2％になった。2020年初頭からコロナ禍の影響で航空旅客需要が落ち込み始めたが、今年3月の国際線旅客は比較的需要が残っていた前年同月と比べて大幅な減少となった。
　国内定期航空の旅客輸送は17.4％減の358万5000人で、人キロベースが17.5％減の33億7017万9千人キロ、座席利用率が44.6％だった。国際線と同じく、感染症の拡大影響で国内線の旅客需要も減少となったが、国際線ほど需要が落ち込んでおらず、減少の幅も比較的緩やかだった。