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JAL赤坂社長、飲酒問題受け「社内検証委員会立ち上げ」
企業風土・文化改善狙い検証、年度内取りまとめへ
パイロットおよび客室乗務員における一連の飲酒問題で国土交通省から事業改善命令・業務改善勧告を受けたことについて日本航空(JAL)は1月18日、国土交通省に対して原因究明や対策を報告書としてまとめ、提出した。同日午後、記者会見に臨んだJALの赤坂祐二社長は、「過去の同種事例がこれまで生かされてこなかった。もう少し踏み込んで言えば、活かそうとしてこなかったことが大きな反省」との認識を示し、今回の報告書の内容に留まらない幅広い社内課題を抽出するために、社長を委員長とする社内検証委員会を設置することを明かした。同委員会を通じて、JAL社内に潜む”事なかれ主義”や”責任回避”、あるいは身内への甘さなどといった企業風土にメスを入れて、改善に取り組む。この社内検証委員会は赤坂社長自らが社内外から選出したメンバーで構成しており、年度内を目処に何らかのかたちで報告書をとりまとめる計画だ。ちなみにJALには作家の柳田邦男氏らがメンバーの安全アドバイザリーグループも設置されており、「検証委員会でまとめたもの、あるいはまとめる過程でアドバイザリーグループのご助言を頂きながら進めている」ことも明かした。
飲酒問題を機に社内の企業風土改善に乗り出すことを表明した赤坂社長