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2019.02.26

ウイングトラベル

JAL、国際線拡大で設備投資400億円上積み

20年度の国際線供給量、17年度比25%増

 日本航空(JAL)は2月25日、「中期経営計画ローリングプラン2019」を発表した。2020年度の国際線座席供給量(ASK)の伸び率を17年度比25%増(中長距離LCC除き22%増)に設定し、国際線の供給量を大幅に拡大する。座席供給量の伸び率は、国内線は5%増、国際線・国内線平均は中長距離LCCを含めると17%増に、中長距離LCCを除いた場合、15%増加する見込みだ。JALは国際線の供給拡大に向け、2018年度−20年度の3カ年の設備投資計画を前計画(2018‐2020年)対比で400億円積み増しした総額7000億円にまで引き上げることを明らかにした。
 また、中距離LCCとして設立準備を進めている準備会社T.B.Lに787型機を2機移管することにあわせて、新たにより大きな機材の導入を進める方針にあるほか、将来する航空機の支払い時期の一部前倒しなどに向けて400億円を積み増しした。この400億円のうち300億円が国際線供給拡大に、残りの100億円を機材導入時期の変更に充当する。
 JALは7000億円の設備投資計画に加えて、成長を目指すための特別成長投資枠500億円を設けており、この500億円のうち230億円を中長距離LCCの設立準備に充当する計画で、機材および資本といった立ち上げに必要な資金にすることを見込む。
 国際線座席供給量の拡充に向けて400億円の設備投資積み増しに踏み切るJALだが、2018年度末の総機材予定数は231機。このうち国際線が89機、国内線は142機。19年度には国際線が90機、中長距離LCCが2機、そして国内線144機の計236機体制となることを見込む。計画最終年度となる2020年度には、国際線92機、中長距離LCCが2機、そして国内線は142機の合計236機体制へとフリートが拡大する見込みだ。

 

 787、777アジア路線エコノミークラス拡大

 機材の増加に比べてASKの伸びが大きいことについて、JALの斎藤典和取締役(財務・経理本部長)は「既存の787型機および777型機について、ビジネスクラスとエコノミークラスの座席数を見直して座席数を増加して供給量を増やす」ことを明かした。

 

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※写真1=会見する赤坂祐二社長