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空自、F-2戦闘機の飛行訓練等を再開
墜落原因は操縦ミスによる失速が濃厚か
航空幕僚監部は2月27日、2月20日に発生した航空自衛隊F-2B戦闘機の墜落事故を受けて中止していたF-2戦闘機の飛行訓練等を再開すると発表した。これまでに判明した事項に基づき、操縦者に対し教育・訓練を行うとともに機体の特別点検を実施。2月28日以降、教育・訓練が終了した操縦者及び特別点検が完了した機体から飛行訓練等を再開するという。
エンジン出力絞ったまま急上昇し失速状態に
再発防止に疑似体験訓練を全F-2操縦者に実施
これまでに判明した事故時の状況について、空幕は墜落の原因としては、操縦者の操作に起因して機体が失速したことと失速状態に陥った状況からの回復操作が適切に実施できなかった可能性を挙げており、機体の操縦系統の不具合の可能性については可能性が低いとしている。実際、操縦不能状態となる前に機体の異状を示す警報等は確認されていない。
※写真=2月28日以降、教育・訓練が終了した操縦者及び特別点検が完了した機体から飛行訓練等を再開する