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陸自OH-1、約3年3ヵ月振りに飛行再開
エンジン部品の変更を行い、まず1機
陸上幕僚監部は2月28日、2015年12月の予防着陸以来、飛行を停止していた陸上自衛隊の観測ヘリコプターOH-1の飛行を3月1日より再開すると発表した。飛行停止から約3年3ヵ月振りの飛行再開で、まずはエンジンを対策品にした明野駐屯地所在部隊の1機から飛行を再開する。
純国産の偵察ヘリコプターとして採用されたOH-1は、2015年12月4日に東部方面航空隊所属機が2台のエンジンの内1台に不具合が発生して防衛大学校に予防着陸を行って以来、全機の飛行を停止して不具合の原因究明と対策を行ってきたところ。
対策品への変更にエンジン1台あたり約6000万円
陸幕によれば、調査により判明した原因は、エンジン内部の高圧タービン・ブレードに過大な応力が発生し、当該ブレードが損傷したことにより不具合が発生したというもの。この対策として、高圧タービン・ブレードの形状と高圧タービンノズルの枚数を16枚から15枚に減らす変更を行うこととなった。この対策は第3者機関による評価も含め、対策の妥当性を確認しているとのこと。
※写真=遂に飛行再開したOH-1(提供:陸上自衛隊)