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西日本空輸にBK117C-2ドクターヘリ納入
C-2型で45機目、救急搬送用に運用へ
川崎重工はこのほど、西日本空輸に川崎式BK117C-2型ドクターヘリコプタ-を納した。今後同社が救急搬送用として運用するが配置先は未定という。C-2型としては国内45機目となる。
BK117は国産ヘリコプタ-として1983年の初号機納入以来改良を重ね、今回の納入で川崎重工としての納入総数は178機、エアバス・ヘリコプターズ社納入分を合わせると全世界で1400機以上に上る。
BK117は川崎重工とエアバス・ヘリコプターズ(旧メッサーシュミット・ベルコウ・ブローム:MBB)が共同開発し、双方で最終組立を行っている。国産ヘリコプタ-として初めて型式証明を取得した中型多用途双発ヘリ。
特に胴体後部に左右に開く大きなドアを備え、担架などの搬出入が容易であることを始め、広いキャビンスペースとコンパクトなボディ(テールブームが短い)、機動性が良い(リジッド・ローターの採用等)が評価され、消防・防災用、救急医療用、物資・人員輸送用、警察用、報道用などで広く使用されている。
川崎式BK117C-2ドクターヘリの主要諸元
▼全長=13.03メートル
▼全幅(胴体)=1.73メートル
▼定員=最大座席数11名
▼最大全備重量=3585キログラム
▼巡航速度=246キロメートル/時
▼航続距離=700キロメートル(標準タンク)
▼主要装備=自動操縦装置、EMSキット(医療専用床、担架、医療席、看護師席、付添人席、側壁医療機材ラック、天井及び側方レール、前方医療用キャビネット、照明灯および医療用機材電源ユニット等)
写真=BK117C-2ドクターヘリ(提供:川崎重工)