ウイングトラベル
KNT-CT、ユニバーサルツーリズムを強化
個人型旅行商品の障害者受け入れ環境拡充へ
KNT-CTホールディングスは、障害を持った人でも安心して旅行することができる「ユニバーサルツーリズム」の取り組みを一段と強化する。これまで団体旅行を中心に行ってきた障害者向けのツアーについて、フリープラン型の個人旅行商品でも参加できるような体制の構築を検討していくほか、ユニバーサルツーリズムの考えを採り入れた教育旅行の推進に向けた活動にも力を入れていく。さらに、自治体に対する障害者受け入れに関する研修やサポートプログラムも一段と推進していき、誰でも安心して旅行を楽しむことができる環境整備を実現させていきたい考えだ。
KNT-CTホールディングスでは1998年からユニバーサルツーリズムの考えを採り入れた取り組みに着手。現在は「トータルサポート戦略」として、障害者を対象とした旅行商品の造成、障害者の旅行を支援する人材の育成、自治体や宿泊施設など障害者の旅行を受け入れる側の研修の3つの取り組みを柱に事業に取り組んできた。
ユニバーサルツーリズムに対する関心は日増しに高まっているという。3月5日に行われたメディア向けのユニバーサルツーリズム事業の説明会に登壇した近畿日本ツーリスト首都圏の木島正人常務取締役は「2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催が近づくにつれて、問い合わせ件数が増えているなど、関心の高さを肌で感じている」という。