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新明和、777X翼胴フェアリングを初出荷
初めてのTier1認定品、播磨分工場で金属加工
新明和工業はこのほど、ボーイング777X向け翼胴フェアリング初号機を4月4日に航空機事業部宝塚分工場より出荷したことを明らかにした。777Xプログラムにおいては、同社は初めてTier1(1次下請)に認定され、ボーイングに直接納入した。また、生産拠点に金属部品加工を行う播磨分工場(兵庫県小野市)を加えている。
同社は現在就航している全ての777向けに翼胴フェアリングを製造しており、この実績が評価され、Tier1に認定されたとしている。そして、777Xの製造開始に当たり、更なる品質、生産性の向上、生産能力の拡大を図って、播磨分工場を生産拠点に加え、複合材料の加工は甲南工場(神戸市)で分担製造し、宝塚分工場で金属部品と複合材部品を集約して最終組立てを行う体制となっている。
初号機出荷の納入式には、ボーイング社の777X胴体設計部門ディレクターのカルデロン氏(Mr.Dominic Calderone)、購買部門ディレクターのウィーバー氏(Mr.Paul Weaver)をはじめ、新明和関係者を含め約100名が参加した。
同社では777Xを基幹事業のひとつと位置づけており、設計・製造両面にわたり自己研鑽に努めることで、顧客の信頼を盤石なものとして、見ん混航空機事業のさらなる発展を指向していく方針だ。
なお、播磨分工場は2016年10月に開設され、新しい機械加工設備、表面処理・塗装設備を導入している。所在地は兵庫県小野市匠台30。
※写真=初出荷された翼胴フェアリング。金属製骨組の木枠で固定された出荷形態。外板はフィットチェック後に別梱包される模様。(提供:新明和工業)