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2019.03.18

WING

第1回の航空機装備品認証技術オープンフォーラムを開催

難しいソフトウエア認証取得にオールジャパンで支援目指す

 日本の航空工業の中で、機体、エンジンに比べて輸出実績が少ないアビオニクスや操縦システム、降着装置などの航空機装備品の輸出拡大のネックとされるのが、ソフトウエア認証の取得の難しさだ。その壁を少しでも突破しようと、オールジャパンの取り組みを目指して昨年4月に結成された「航空機装備品ソフトウエア認証技術イニシアティブ」は、3月14日午後都内で第1回となる航空機装備品認証技術オープンフォーラムを開催した。
 フォーラムには200人近い参加があり、航空機装備品を海外機体メーカーに納入しようとする場合求められるDO-178などのソフトウエア認証について、その仕組から取得認証の課題、同イニシアティブの行っている認証取得支援活動などについての発表が行われた。同イニシアティブは宇宙航空研究開発機構(JAXA)と航空機装備品メーカー、同ソフトウエアメーカーなど28団体・企業で構成されている。その活動はJAXAからの委託契約、経済産業省、愛知県などの補助により実施され、書類のテンプレートの作成や認証済みコード作成ツールの導入など、個別企業では巨額の経費を要する認証手続きの緩和を図り、米国での関連機関との交流を図るなどの活動を進めて行くという。

 

DO178認証の取得体験談など実情紹介
取得支援に向けた活動の報告も

 

※写真1=航空宇宙関連3省の後援を得て開催されたオープンフォーラム

※写真2=開会挨拶で「航空機産業にためJAXAが一歩踏み出していくことにした」と述べるJAXAの渡辺重哉・次世代航空イノベーションハブ長