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2019.03.18

WING

防衛大学校第63期生卒業、430人が幹部候補に

安倍総理、自主的な努力で体制強化、役割を拡大

 安倍晋三内閣総理大臣は3月17日、自衛隊最高指揮官として防衛大学校の卒業式に出席。卒業生への訓示の中で、急速に変化していく日本周辺の安全保障環境に対応するため、新たな防衛計画の大綱(30大綱)で示したサイバー・宇宙など新領域による防衛体制の発想の変革が必要だと強調した。そのため、重要なこととして「日本自身が、国民の命と平和な暮らし、領土・領海・領空、主権と独立を主体的・自主的な努力で守る体制を抜本的に強化する。そして、自らの果たし得る役割の拡大を図っていく」ことだと説明。その新たな戦略を進める上で「魂を入れるのは、諸君」だと述べ、将来の自衛官幹部へ檄を飛ばした。
 安倍総理の訓示は、激変する安全保障環境を象徴し、30大綱に沿ったものとなった。現代ではどの国も一国のみで自国の安全を守ることができないとも話し、米国の武器等警護など平和安全法制によって強固な日米関係を築いてきたことを示した。その上で自衛隊では、平成の30年間のうちに発生した予測できない変化に対応してきたとして、今後の変化についても「どうか、昨日までの常識を、常に、疑って。時代に応じて変化することを恐れないでほしい」と述べた。

 

平成最後の卒業式、かつて違憲判決で厳しい視線も

 

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※写真1=防衛大学校本科63期生503名が卒業証書を授与した

※写真2=訓辞を述べる安倍総理

※写真3=岩屋防衛大臣は多次元統合防衛力実現を訴えた

 

※動画=学生退場の様子