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2019.03.19

WING

グッドイヤー、空飛ぶクルマ用タイヤコンセプト発表

空地利用可能なマルチモーダルタイヤ

 グッドイヤーはこのほど、将来の空飛ぶクルマ用のコンセプトタイヤ「AERO」を発表した。「AERO」は地上と空のマルチモーダルな利用を考慮した設計となっているほか、非空気式構造や磁気推進などを採用するなど、様々なコンセプトを盛り込んだ。2019年のジュネーブ国際モーターショーで発表した。
 「AERO」は地上と空での利用を想定して、傾くローターをコンセプトにした。地上を走行するといった従来のタイヤの向きにおいては路面への力の伝達や路面からの力の吸収を果たし、タイヤが傾くことによって車両が持ち上がる揚力を与えるための動力伝達装置としての役割も果たす。
 非空気式(エアレス)構造として「AERO」のスポークは、車両の重量を支えることはもちろん、タイヤが傾くことによって車両を持ち上げるための揚力を与えるファンブレードとしての機能を有するという。路上走行時の衝撃を和らげる柔軟性と、車両に揚力を与えるためのローターの高速回転を支える強度を併せ持つことができるとしている。

 

※画像=空飛ぶクルマ用のタイヤのコンセプト「AERO」(提供:グッドイヤー)