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窪田製薬、NASAから小型光干渉断層計開発受託
宇宙飛行士の神経眼症候群予防で深宇宙探査用に
窪田製薬ホールディングスは3月19日、アメリカ航空宇宙局(NASA)から有人火星探査などの深宇宙探査ミッションにおいて、子会社のアキュセラが小型の光干渉断層計(OCT)の開発受託契約を締結したことを発表した。この契約は宇宙飛行士の精神的、身体的健康を保護、維持するための革新技術に資金供与を行うコンソーシアム(TRISH)との間で交わされた。研究開発費はTRISHを通じてNASAが全額支給する。
今回の共同開発を実施する背景には、長期的な宇宙飛行を経験した宇宙飛行士の約63%が、視力障害や失明の恐れがある神経眼症候群を患っているという研究報告があったため。この研究報告を契機として、宇宙飛行中にリアルタイムで網膜の状態を計測することへの需要の高まりが見込まれるという。
※画像=NASAから受託で将来の深宇宙探査用に小型OCT開発へ(提供:窪田製薬HD)