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米、迎撃ミサイル2発発射の対ICBM迎撃成功
2発目で大型デブリや弾頭を迎撃するサルボー交戦確認
米ミサイル防衛庁(MDA)は3月25日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)対処として初めての地上配備迎撃ミサイル(GBI)2発による「サルボー」交戦に成功、模擬標的を撃破したと発表した。2発発射するのは、1発目が再突入体に命中しても大きなデブリ(破片)や一部の弾頭がなお落下して、米本土に被害をもたらすおそれがあり、2発目が宇宙空間で状況を確認して、最も危険な標的を撃破するためとされる。
今回の実射試験では、太平洋のマーシャル諸島共和国クワジェリン環礁アトール島の施設からICBMを模擬した標的ミサイルが発射され、これに対して4000マイル離れた米本土のカリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地より、GBI-Lead、GBI-Trailの2発の迎撃ミサイルが発射された。試験中に宇宙、海上、地上に配備された弾道ミサイル防衛用センサが、ICBM模擬標的の位置情報を取得、追尾データをC2BMC(指揮統制戦闘管理通信)システムにもたらし、その情報をもとにGBIが発射された。
※写真=クワジェリンから発射されたICBM標的ミサイル(提供:MDA)
※写真=バンデンバーグ基地で1発目の噴煙の中を発射される2発目のGBIミサイル(提供:MDA)