WING
ロッキード、今年スマートサット技術の実証を計画
アプリにより軌道上でミッション変えられる衛星に
ロッキード・マーティンは先頃、軌道上の人工衛星のミッションをソフトウエアの追加で変えられる「スマートサット」技術の実証のため、今年超小型衛星で実証を行なうことを明らかにした。
打上げを計画しているのは、同社が社内研究開発資金で開発したLM50ナノサット・バス(超小型衛星の基本機体)の上にミッション機器を搭載した「ライナス」と「ポニー・エクスプレス」の2種類のナノサット。
「ライナス」と「ポニー・エクスプレス」を打上げへ
2機打上げる「ライナス」の大きさは12U(1Uは10センチ立方の大きさのナノサットの単位)で、「スマートサット」能力を軌道上で実証と併せて、3Dプリントで作られた機体構造の宇宙実証も行う予定。
また「ポニー・エクスプレス」は6Uとより小型で、多数機を低地球軌道に打上げ、通信ネットワーク技術の実証を行う。その初号機「ポニー・エクスプレス1」は僅か9ヵ月で開発され、クラウド計算インフラの試験を行うよう、ソフトウエアで制御されるペイロードを搭載する先行試験機となっている。それに続く試験機はRF組込スワーミングの実証予定であり、複数衛星によるコンステレーション、宇宙空間でのネットワーク構築の試験を行う。
軌道上で自らリセット、アップデート
最新の耐環境性、抗堪性高い計算方式採用
※画像=スマートサットのイメージ図と数々の新たな機能の表示。この衛星は6Uサイズとなっている(提供:ロッキード・マーティン)