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SS-520 5号機、最小軌道ロケットでギネス認定
宇宙航空研究開発機構(JAXA)のロケットSS-520 5号機が、ギネス世界記録に認定された。SS-520 5号機がギネス記録として認定を受けたのは、「smallest orbital rocket」(最小の軌道ロケット)。SS-520 5号機は高さ9.54メートル、直径0.52メートル(代表径)と、超小型の軌道ロケットだ。
JAXAはSS‐520 5号機の開発を通し、国際競争力のある超小型衛星および超小型打上げシステムの実現に向けて、参画した民間企業も含め、小型・低コスト・短期間での開発を行うための技術を獲得するとともに次世代の人材の育成に寄与できたと評価。
その上で、「日本における宇宙での実験・観測、将来輸送技術分野等においてこの成果を活用していく」とし、「小型で低コストの打上げシステムの実現・普及などにより、世界のより多くの人々が宇宙を生活、学術、産業等において広く活用できるよう、今後このような先導的な技術がさらに産業界も含めて積極的に活用されていくことを期待している」とコメントしている。
SS-520 5号機プロジェクトの羽生宏人プロジェクトマネージャーは、「我が国の科学技術水準の高さ、そして永年培ってきたロケット開発および運用の基盤があったからこそ、世界に例のないほどに小さな衛星打上げ用ロケットが実現されたのだと思う。この成果を活かし、さらなる技術の高度化を目指したい」と話した。
※写真=SS-520 5号機が最小軌道ロケットでギネスに認定(提供:JAXA)