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2019.04.10

ウイングトラベル

豪政観、今年は日本人50万人超の達成視野に

9月のANAパース線就航に期待

 オーストラリア政府観光局のジョン・オサリバン本局局長は、4月8日より西オーストラリア州パースでスタートした同局主催のトラベルトレードショー「ATE(Australian Tourism Exchange)」の場で日本メディアとのインタビューに答え、今年9月のANAの成田−パース線就航について「ポジティブに捉えている」と強調。同路線の就航により、今年の日本人訪問者数は「前年比10%増の50万人超に達すると見ている」と述べた。
 昨年の日本からオーストラリアへの訪問者数は、前年比7.9%増の46万9200人。オサリバン局長は「ここ数年の伸びは、航空座席供給の増加によるものだ」と説明。カンタス航空や日本航空、ANAが相次いで新路線の開設を行ったことが訪問者数増を後押しした形だ。
 今後の見通しについては、「50〜60万人に推移すると見ている。現在、日本マーケットは訪問者数で5番目(中国、ニュージーランド、米国、英国、日本の順)に大きなマーケットだが、トップ3の近くには戻ってくるだろう」と言及。「楽観的な数字ではあるが、かつて日本マーケットは1990年代に年間で70〜80万人がオーストラリアを訪問していた。当時はベーシックなプロダクトだけだったが、今オーストラリアはさまざまな新しいプロダクトを提供できる」とアピールした。
 特に成田−パース線の就航により、西オーストラリア州のプロダクトとして、オサリバン氏は、世界遺産ニンガルーリーフでのジンベイザメと一緒に泳ぐ体験や、スワンバレーやマーガレットリバーといったワイナリーが集まるエリアでのワイナリー巡りやグルメ体験、大自然が残る北部のキンバリーやブルームなどを紹介した。
 

 

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※写真1=左からオサリバン本局局長、中沢日本局長

 

※写真2=パパリア西豪州観光大臣

 

※写真3=吉澤西豪州政観日本局長

 

※写真4=ATE会場の様子

 

※写真5=バーミンガム豪連邦政府貿易・観光・投資大臣