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2019.04.11

ウイングトラベル

公取委、独禁法違反容疑でOTAに立ち入り検査

楽天、エクスペディア、Booking.com3社に

 公正取引委員会は4月10日、楽天トラベル、エクスペディア、Booking.comの3社に対して独占禁止法第19条第12項(拘束条件付取引)違反の疑いがあるとして立ち入り検査を行った。
 関係者によると、3社はそれぞれ国内のホテルや旅館との契約時に競合サイトや宿泊施設のサイトに割安な料金を提示した場合、同等かつ安い価格での提供を求める「最恵国待遇条項」を盛り込んだとされる。
 独占禁止法では、相手方の事業活動を不当に拘束する条件を持って取引することを禁止しており、今回の条項がこれに抵触するおそれがあるとして公正取引委員会が立ち入り検査を行った。
 今回の立ち入り検査を受けて楽天は、検査が入った事実を認めた上で「当社は法令遵守の徹底および企業の社会的責任に基づいた事業運営を行ってきたたが、今回、立ち入り検査を受けた事実を厳粛かつ真摯に受け止め、公正取引委員会の検査に全面的に協力していく。なお検査の経過などについては判明次第お知らせする」という内容のコメントを発表した。
 また、エクスペディアとBooking.comの2社も捜査に全面的に協力していく意向を示している。