WING
中長距離LCC「ZIPAIR」が直面する課題とは?
激戦路線
も自信あり、訪日取込が「そもそも存在意義」
機体外装と制服を発表した日本航空(JAL)傘下の中長距離LCCであるZIPAIR。2020年に成田-バンコク線を皮切りに、ソウル線の就航に向けて着々と準備を進めている様相だ。最後発の同社が如何にして、先行するフル・サービス・キャリアおよびLCCとの競争を勝ち抜くのか、大きな注目を集めている。
ZIPAIRの西田真吾社長はバンコク線およびソウル線が厳しい競争路線であることを認めつつ、同社が独自に行なった市場調査を通じて、「両路線ともに成長することが見極められた。我々が参入しても、生き残ることができる」と、激しい競争をくぐり抜けることに自信をみせる。
西田社長は「我々にとって大事なことは、日本のお客様はもちろん、海外からのインバウンド客だ。インバウンド客に少しでも多くお乗り頂き、政府が掲げる4000万人、6000万人という目標の一翼を担っていきたい」とし、インバウンド客の日本への送客が「そもそもの我々の存在意義」だと話した。
日本人・外国人客では割合は外国人多い?
海外現地の認知度が課題か
激しい競争で日系航空会社が手を引いたソウル線の勝算
運賃競争に「乗る」、秘策はカスタマージャーニー通じた収入構造
幅広い客層がターゲット
「シック」で「格好いい」を武器に
2020年就航一年目に向けた不安は?
構築する運航を実行できるか、旅客の納得感は得られるか
※写真=「シック」な雰囲気を醸し出すZIPAIR。落ち着いた雰囲気が日本人の幅広い客層やインバウンド客に受けるか。就航一年目の評価が成功を左右する
※写真=西田社長は激戦路線のバンコク、ソウルで勝ち残りに自信。運賃競争を繰り広げてもカスタマー・ジャーニーを通じた新たな収益策を講じることなどの秘策も。BtoBによる収益と共に同社の柱となっていきそうだ