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富士通、ポスト「京」の製造を開始
同技術に基づく商用機の製品化も推進
富士通は4月15日、理化学研究所(理研)と共同で、文部科学省が2021年から2022年頃の共用開始を目指して進めているスーパーコンピュータ「京」の後継機であるポスト「京」の設計を完了し、このたび、ポスト「京」のハードウェアを製造・出荷し、設置を進めることについて理研と正式契約を締結したことを明らかにした。また、同社は、ポスト「京」の開発を通じて培った技術を活用した商用スーパーコンピュータを製品化し、2019年度下期にグローバルに販売を開始する予定としている。
「京」は、2006年より富士通と理研が共同で開発し2012年に完成、共用が開始された。「京」はスーパーコンピュータの実用面を示す主要な性能指標で現在でも世界トップクラスの性能を有しており、先端的研究において不可欠な研究開発基盤として運用されている。
ポスト「京」は、その後継機であり、様々な社会的・科学的課題を解決する先端研究開発基盤として、また、今後日本が目指すべき未来社会の姿「Society 5.0」の実現を支える重要な基盤としても期待されている。