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2019.04.22

WING

10連休の超大型連休、航空各社予約の出足好調

欧米線など人気、大手国内線予約率は2ケタ増

 航空会社各社によるゴールデンウィーク(4月26日~5月6日:11日間)の予約状況が、去る4月19日に一斉に発表された。今年は10連休という超大型連休。昨年も最大で9連休という超大型連休とすることが可能な日並びではあったが、今年は更なる混雑を予想して利用者の予約の出足も早く、国際線、国内線ともに予約が好調に推移している。
 そうしたなか大手航空会社2社の予約状況をみてみると、全日空(ANA)の国際線予約率は前年比2.7ポイント伸びた79.3%、一方の日本航空(JAL)は3.2ポイント伸びた84.4%。予約数ベースでもANAが4.6%増、JALも7.3%伸ばすことに成功しており、いずれも前年を上回る予約状況となった。国際線の予約で特徴的なポイントは、長い休みを利用した欧米線などの長距離線の予約が好調なこと。さらに、中国やリゾート方面の需要も好調に推移しており、その予約率が高い。
 また、今年のゴールデンウィーク期間においては、日本人の海外渡航需要のみならず、旺盛な訪日需要が予約を後押ししている様相で、とくに3連休となる中国労働節休暇(4月29日~5月1日)を利用した訪日需要も拡大する様相だ。
 一方、大手2社における国内線予約率はANAで12.9ポイント伸びた80.6%、JALも16.7ポイント伸びた84.9%と、かなりの高水準で予約が推移。沖縄や九州など人気の方面はもちろん、概ね全方面で予約が好調に推移している。

 

LCC各社、国内・国際線の予約率80%以上
中堅各社の予約も大幅増、国内線8割超え

 

※写真=10連休効果で国際線・国内線ともに予約が好調だ

 

■ANAのGW、国際線は欧米・中国人気で予約数4.6%増
 国内線予約数は20%近く増加、国内全方面で前年超え

 

 全日空(ANA)が4月19日に発表した今年のゴールデンウィーク(4月26日~5月6日:11日間)の予約状況によれば、国際線の予約数が前年比4.6%増えた32万879人となっており、予約率は2.7ポイント増加した79.3%となった。一方、国内線の予約数は19.1%増と二割近く増えた163万2819人だった。予約率ベースでみても既に12.9ポイントも伸びた80.6%を記録した。
 10連休という超大型連休となる今年のゴールデンウィークは、国際線、国内線共に予約が好調。国際線は日本発のプレジャー需要が好調で、超大型連休を利用した欧米線といった長距離線のほか、中国線の人気も高い。とくに欧州線は提供座席数を17.5%拡大したことから、予約数も15.5%増加。アジア・オセアニア方面も提供座席数を3.5%拡大したことで、予約数も2.1%増加している。ちなみに期間中の全体の提供座席数は1%増加する40万4545席を提供する計画だ。

 


※写真=ANAのGW予約状況は国際線・国内線ともに好調。国際線は欧米線を中心に人気で、国内線は全方面で前年を10-20%以上上回る予約だ

 

■JAL、GW期の国際線予約率は3.2ポ増84.4%
 中国・グアムは9割超に、国内予約率は17.4ポ増に

 

 日本航空(JAL)が発表した2019年度ゴールデンウイーク期間(2019年4月26日~5月6日)の予約状況は、国際線の予約率が前年同期より3.2ポイント上回った84.4%となった。全方面で予約率は比較的高く、特に中国線とグアム線が9割超となった。国内線では、東北・北陸、中国・四国、九州方面で堅調に推移し、予約率が17.4ポイント上昇した86.1%となった。10連休の好影響によって、国際線・国内線とも予約率および旅客数が伸びていて、GW期の予約は好調な様相だ。
 国際線では前述のとおり、予約率が84.4%まで上昇した。予約数が7.3%増となる28万7039人に対し、提供座席数が3.2%増の33万9895席で、需要が供給を上回り、予約率が前年同期よりも上昇した。

 

国内線予約27.8%増、各方面で需要大幅増に