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2019.04.24

WING

伊藤忠、昆虫バイオリサイクル企業に出資

旧ソ連の宇宙開発関連技術がベース

 伊藤忠商事が、昆虫を用いた100%バイオマスリサイクルシステムを開発したムスカに出資した。これにより両社は戦略的事業パートナーとなった。ムスカの技術は、旧ソ連の宇宙開発関連技術を研究起源とする昆虫(イエバエの幼生)を活用したバイオマスリサイクルシステム。伊藤忠商事は、ムスカへの出資に加えて、国内初となるムスカのバイオマスリサイクル設備の第1号プラントへの参画を検討する方針だ。
 両社によれば、世界全体で深刻な食糧危機が叫ばれるようになり、飼料(魚粉)市場は、63億米ドル(2017年)から120億米ドル(2026年)に達したとのこと。天然資源である魚粉は供給限界に近づくと言われているという。さらに有機肥料市場も人口増加に伴い、59億米ドル(2017年)から83億米ドル(2023年)に拡大するとみられているという。