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航空局、ベトジェットの新規乗り入れを許可
関西-ハノイ線を6月24日開設へ
航空局は5月7日付で、ベトナムのLCCであるベトジェット(VJC)が申請していた外国人国際航空運送事業の経営許可を認めた。同航空は来る6月24日から、ハノイ-関西線をデイリーで運航する。投入予定機材は180席仕様のA320。
ベトジェットは昨年7月、日本航空(JAL)と包括的業務提携を締結しており、JALが運航する日本発ベトナム線、日本の国内線と、ベトジェットが運航するベトナム国内線およびベトナム発着の周辺アジア各国への運航便に対して、相互にコードシェアを行うこと決定済みだ。さらに、マイレージや空港ハンドリング業務などの他分野を含めた包括的な業務提携についても検討を進めているという。
民主化が進んだベトナムの空を巡っては、フロンティア開拓を狙う日系大手が火花を散らしている。JALに先行して全日空(ANA)は、ベトナム航空の株式を取得したほか、昨年には両社間の提携を拡大。コードシェア便の拡大のほか、ベトナム航空の客室乗務員がANA運航便に乗務するなど、提携を深化した。
そうしたなかJALがパートナーとして白羽の矢を立てたのがベトジェットだった。今後、JALとの間でコードシェア展開など、高成長をみせているベトナムの空をめぐり、ANA-ベトナム航空陣営に対抗していくことになる様相だ。
ベトジェットは2007年7月に設立されたベトナムの新興キャリア。設立当初はエアアジア・グループとタッグを組んで合弁会社として就航する計画だったが当局の認可を取得できず、エアアジア撤退後の2011年にハノイをハブとして就航した。現在、A320およびA321といった単通路機材を投入して、お膝元のベトナム国内はもとより、シンガポールやタイ、マレーシアなどの東南アジア各国のほか、中国、マカオ、台湾、香港などにもネットワークを有する。ちなみに2016年には、エアバスに対して10機のA321neoも発注済みだ。
※写真=ベトジェットの日本乗り入れを航空局が許可