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日本電波工業、宇宙用途の新型水晶発振器を開発
ニュースペースの需要など期待、国内外で受注活動
日本電波工業が、人工衛星やロケットに搭載する宇宙用電子機器用途向けに水晶発振器(XO)を開発した。同社によれば、ロケット打ち上げ時の過酷な振動や衝撃に耐え、宇宙空間の放射線に対して高い耐性を有しているとのことで、国内外の受注活動をスタートした。
日本電波工業によれば、同社は1978年に宇宙開発用水晶振動子においてNASDA認定取得以降、国内唯一の認定水晶メーカーとして宇宙関連事業を展開してきたとのこと。そうしたなかで最近では、ニュースペースが台頭するなど、宇宙ビジネスが拡大しつつあって、そうしたニュースペースの企業からの需要や、従来のユーザーからは国産メーカーによる当該水晶発振器供給が期待されてきているという。そこで日本電波工業は、高品質高信頼性水晶振動子の設計・製造ノウハウと、産業用途向け高信頼性製品の回路設計技術を用いて、宇宙用高信頼性水晶発振器を開発致したという。
※写真=日本電波工業が開発した宇宙用電子機器向けの水晶発振器(提供:日本電波工業)