WING
IATA、3月の航空貨物は前年比0.1ポ増
4ヵ月連続前年割れから回復も高まる警戒感
国際航空運送協会(IATA)が5月7日(ジュネーブ現地時間)に発表した今年3月の世界の航空貨物輸送実績によれば、航空貨物需要を表すFTKは、前年同月比0.1%増加と、小幅ながらも需要が増加したことが明らかになった。前月の2月には対前年同月比4.9%減少していたことから、大幅に需要が改善した数値となっているが、IATAによると、季節調整後では、需要は過去1年間で依然として1.5%減少しているとの見方を示した。ちなみにAFTKは前年比3.1%上昇。AFTKは過去1年間において11ヵ月で伸びている。
米中貿易摩擦が混迷深め、10日に予定されている米中通商協議が難航するとの見方が株式市場に広がっている。米中貿易摩擦による影響は、既に航空貨物市場に影響が出つつあって、今後、摩擦が拡大することになれば、航空貨物市場への更なる影響拡大は避けられそうにもない。
ただIATAでは依然、2019年の見通しについて比較的堅調との姿勢を崩してはいない。それというのも、IATAの調査によれば、2018年と比較して2019年の貨物量の減少を見込んでいる事業者は13%に過ぎないという。