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米空軍、F-35Aを初の実戦投入
2機がイラクで ISのトンネルを空爆
米空軍中央軍団(Central Command)は4月30日、2機の米空軍F-35A戦闘機が連合統合任務部隊の「オペレーション・インヘラント・レゾルブ」の支援のために、イラクのワディ・アシャイで空爆を実施したことを明らかにした。これはF-35Aでは初めての実戦投入となり、JDAM誘導爆弾を使用して、友軍を脅かす可能性のあるハムリン山脈奥深くにあるISの頑強なトンネル・ネットワークを攻撃した。
これらのF-35Aは4月15日に米本土のユタ州ヒル空軍基地から米中央軍作戦部隊の統合軍航空コンポーネントに配属され、F-35Aとしては欧州、極東に次ぐ3回目の部隊海外展開であり、初めての中東配備であった。
実戦投入に先立って米空軍は2回のレッドフラッグ演習参加を始め、周到な準備を行ってきたという。また、F-35Aの実戦投入はその優れた情報収集能力により、目標情報を他の第4世代戦闘機に提供することや、ステルス性能を活かして、米中央軍の航空戦力の強化に貢献しているとしている。
今回の作戦では空軍KC-10エクステンダー空中給油機による空中給油支援を受けている。
※写真=非公表地域上空で空中給油を受ける米空軍F-35A(提供:米空軍)
※写真=KC-10空中給油機の給油オペレーター席から見た給油状況(提供:米空軍)