WING
ANA18年度、国際線利用率0.7ポ増の77%と堅調
路線網拡充等で国際線旅客数は3.6%増の約1009万人に
全日空(ANA)がこのほどまとめた2018年度(2018年4月1日~2019年3月31日)輸送実績は、国際線の旅客数が前年度比3.6%増の1009万3299人で、利用率が0.7ポイント上昇した77%となった。供給を示す座席キロは2.5%増の659億7615万7千席キロで、需要を示す旅客キロが3.3%増の507億7658万8千人キロとなった。
国際線旅客は、日本発のビジネス需要が好調に推移したことに加え、旺盛な訪日需要を取り込んだことで順調に伸ばした。また18年6月から羽田-バンコク線を1日3便に増便したことや10月からのアリタリアとのコードシェア便の運航開始、19年2月の羽田-ウィーン線の新規開設等路線ネットワークの拡充に務めたことも旅客数を伸ばす要因となった。
方面別では、各方面で旅客が伸びて好調だった。特に旅客数が伸びたのはヨーロッパ方面とアジア/オセアニア方面で、ヨーロッパ方面は前年度比4.2%増となる89万5929人だった。また、利用率も方面別で最も高い79.9%となった。アジア・オセアニア方面は、旅客数が4.0%増の701万6784人で、利用率が76.1%だった。北米方面・ホノルルでは、旅客数が2.3%増の218万586人で、利用率が76.8%。利用率については、各方面いずれも8割台に迫り、比較的高い水準を確保しながら旅客を伸ばした。
国内線は運賃体系リニュや復興支援策で旅客増