記事検索はこちらで→
2019.05.16

WING

米極超音速旅客機スタートアップが本格始動へ

マッハ5で大西洋横断90分、極超音速推進システム開発加速

 マッハ数5もの極超音速旅客機の開発を目指すスタートアップが、米国でいよいよ本格的に始動する。このスタートアップは米国アトランタに拠点を構えるHermeusだ。同社はごく超音速旅客機を開発することで、例えばニューヨーク-ロンドン/パリといった現在約7時間から7時間30分を要する大西洋横断線を、わずか90分で繋ぐことができるようにすることを目指す。同社は5月13日(米国アトランタ現地時間)、資金調達の初期段階であるシードラウンド(シリーズシード)で資金調達をすることに成功。このシーズラウンドには、複数の民間投資家が参加し、Khosla Venturesが主導したことを明らかにした。Hermeusは調達資金を、極超音速推進システムの開発および試験に充当する方針だ。
 また同日、諮問委員会メンバーを発表。そのメンバーはブルーオリジンの前社長であるロブ・マイヤソン氏を筆頭に、ロッキード・マーティンの先進開発計画を担う部門であるスカンクワークスで前上級副社長兼ゼネラルマネージャーだったロブ・ワイズ氏、さらには米国地理空間情報財団の前CEO、米連邦航空局(FAA)の前副長官やエアライン出身者など、米国および世界の航空宇宙業界をリードしてきた豊富な知見を有するメンバーがサポートしている。

 

※画像=極超音速機開発を目指すHermeusの機体イメージ(提供:Hermeus)