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羽田国内枠回収・再配分でルールづくり、4回目会合開催
新規参入やスロットオークションなど議論深める
混雑空港である羽田空港国内線の発着枠配分基準などを議論する国土交通省の「羽田発着枠配分基準検討小委員会」の4回目の会合が5月17日に開かれた。今回の会合では前回に続き、政策枠や1便・3便ルールの取り扱い、発着枠の回収、新規参入会社の取り扱いなどについて、これまでの議論を踏まえて深堀り。さらに、過去の発着枠配分でも議論の遡上にのぼるも、その導入が見送られているスロットオークションについても、議論が繰り広げられた。
今回の会合では、これまでの議論を再確認しつつ、とりわけLCCなどを視野に入れた新規参入会社の取り扱いについて、委員および事務局である航空局との間でその基準について議論を深掘り。さらに政策コンテスト枠の増枠や当初配分期間を3年として、2年間延長することができるようにすることなどのこれまでの意見について、再度、議論をした。引き続き、具体的な中身の策定に向けて議論を深めていく様相だ。
また、スロットオークションについても、今回の小委員会であらためて「あまり議論が進んでいない」との見方が示されたほか、今回の配分で新たに制度設計して盛り込むことは時間的にも難しいとの見方も示されるなど、今回の配分でオークションを盛り込むことは難しい模様。それでも一方で、その検討を進めるておくことの重要性についても議論が及んでおり、今後、小委員会を通じて、スロットオークションについてさらに議論を進めていく方針だ。
羽田-関西際内乗り継ぎは継続見通し
コンテスト枠、増枠や期間延長へ
1便・3便ルール、あり方議論し5年後の検討課題に
※写真=羽田空港のスロット・オークションについても議論を深彫りする