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2019.05.29

ウイングトラベル

JTB 18年度取扱額1.7%減の1兆6932億円

国内と海外旅行がマイナス、企画商品が低迷

 JTBグループ12社の2018年度(18年4月〜19年3月)の旅行取扱額は、前年度比1.7%減の1兆6932億円と減収となった。内訳は、国内旅行が3.8%減の1兆73億円、海外旅行が0.6%増の5934億円、国際旅行が7.4%増の925億円だった。国内旅行は度重なる自然災害の発生、海外旅行は日本人旅行者数は伸びたもののOTAの定着してともにマイナス、国際旅行は訪日インバウンドのFIT化が影響して伸び率が鈍化している。
 企画商品の取扱人数を見ると、国内エースは9.5%減、海外ルックは11.7%減と前年度を大きく下回った。とくに、ルックが減少した影響もあり、2018年度の出国日本人数が7.1増加したにも関わらず、JTB全社の海外旅行人数は4.5%減少し、JTBグループのシェアは全体の15.3%と1.8ポイントダウンした。

 

 3月は海外旅行9%減、訪日旅行は3割増

 3月単月の旅行取扱額は、前年同月比3.1%減の1541億円だった。内訳は、国内旅行が2.0%減の927億円、海外旅行が9.3%減の510億円、国際旅行が27.8%増の104億円となり、訪日は伸びたものの、国内・海外はマイナスだった。
 海外旅行の内訳は、団体旅行が9.7%減で、うち一般団体は15.2%減と大きくダウンしたものの、教育団体が6.2%増と前年を上回った。企画商品も9.1%減で、うちルックJTB、JTBお買得旅は0.2%増とほぼ横ばいだが、取扱人員は1.2%減とマイナス。メディア企画商品は18.5%増と大きく伸びた。方面別上位は韓国10.7%増、グアム・サイパン8.9%増、オセアニア8.1%増だった。