ウイングトラベル
カナダ観光局、新ブランディングを発表
「心に刻まれる旅」訴求、日本では10月から
カナダ観光局は、新たなブランディングを策定、日本では10月より展開を開始する予定だ。5月28日よりオンタリオ州トロントでスタートした同局主催のトラベルトレードショー「ランデブーカナダ」で発表したもので、「カナダ人が持つ開かれた心、感情」を打ち出すことで、これまでの「体験型旅行」を超えた「心に刻まれる旅」や「人生を変える旅」ができるデスティネーションとしてのカナダを訴求する。
ブランドメッセージには、「For Glowing Hearts.」を採用。カナダ国歌の一節「With glowing hearts(輝ける心)」を引用したもので、「カナダ人が持つ開かれた心、感情」を意味する。またロゴは、「CANADA」がハートの形となっており、横にカナダのアイコンである楓(メープル)の葉をデザインしたものと、ブランドメッセージを添える。旅を通じてカナダ人の「心、感情」に触れ、共有することで、「カナダが旅行者の心の中に刻まれるものを残してくれる」ことを表現した。
これまでカナダ観光局では、「Keep Exploring」をキャッチフレーズに、カナダでの「経験」や「体験」を打ち出したブランディングを採用していた。新ブランディングの発表にあたり、カナダ観光局デービッド・ゴールドスティーン社長兼CEOは、「旅行者は変化、進化している。世界中のデスティネーションの中から、カナダを旅行先として確実に選んでもらえるようにするにはどうすればよいのか?」とコメント。これまでの歴史を振り返りながら、単なる観光から経験、体験へのシフト、そして「旅行者の志向が変化する中で、いかにカナダをブランディングするか」と述べ、新ブランディング採用への背景や経緯を語った。
日本では、10月28日に大阪で開催予定のワークショップ「フォーカス・カナダ・ジャパン」と、翌日の東京でのメディアイベントで発表する予定。日本での展開にあたっては、ブランドメッセージをそのまま使うか、日本語訳にしたものを使うか、現時点では未定だ。
「ランデブーカナダ」トロントでスタート
観光局、冬とショルダーの需要創出に注力
※画像=新ブランディングロゴ
※写真=新ブランディングを発表する観光局ゴールドスティーン社長兼CEO。今年任期を終え、退任する予定
※写真=プレゼンテーションの司会を務めた観光局ライリー国際担当副社長
※写真=アジアマーケットの関係者が一堂に。右に観光局半藤日本局長、左から2人目に楽天松下氏