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東北電力、火力発電所設備点検にドローンやAI
検証作業経て実用化に目処、点検自動化で効率化
東北電力が、ドローンや人工知能(AI)を活用した火力発電所の点検システムを構築することを目指す。東北電力によると、この取り組みは日本ユニシスと共同して実施するもので、東北電力が有する火力発電所の設備パトロールを自動化することで、業務効率化を図っていく方針だ。東北電力では、今後ドローンやAI技術に係る各機能の充実化に向けた本格的な実証試験を進め、2023年6月に営業運転を開始する予定の上越火力発電所1号機(新潟県上越市、出力57.2万kW)やその他の既設火力発電所で実用化することを目指す。
火力発電所び所員は設備の状態を巡視点検し、機器の異常といった兆候の早期発見により設備トラブルの未然防止に努め、安定運転に取り組んでいる。しかしながら一方で、巡視点検は発電所内に設置されている多数の各設備を1つずつパトロールすることから、多くの時間と労力を要していることが実情だ。