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ANA、国内線中大型機シートを刷新
今年10月から22年度上期までに777-200と787-8で
全日空(ANA)が今年10月から国内線の中大型機材に搭載するシートを刷新する。国内線最上位クラスであるプレミアムクラスにはサフラン社製の新シートを搭載。普通席はトヨタ紡織と共同開発したシートを搭載することにした。いずれも各座席にパーソナルモニター(プレミアム席:15インチ、普通席:11.6インチ)や電源、USBポートなど、充実した機能を備えた座席となっている。
ANAによれば、8機の777-200型機と11機の787-8型機のシートを順次リニューアルし、2022年度上期までに入れ替える計画。この座席刷新によってANA国内線でパーソナルモニターを装備している機材は現行のA321neoに加えて、新たに777-200型機と787-8型機を加え、2022年度上期までに計41機がパーソナルモニターを搭載することになる。
プレミアムクラス席、7年ぶりの刷新
利用率高いプレミアムクラス、28席に増席
ANAがプレミアムクラスシートを入れ替えるのは、2012年以来、およそ7年ぶりのこと。新しいプレミアムクラスシートは、リクライニングなどをタッチパネル式のシートコントロールで全電動化することにより、高齢者や身体が不自由な旅客でも使いやすいようにした。
ANAの平子裕志社長はプレミアムクラス席の刷新にあたって、プレミアムクラス席を増やすことに言及。「より多くのお客様にご利用いただけるように、(プレミアムクラス席を)28席に増やす」ことを明かした。
日本メーカーと共同開発した普通席
人間工学基づき座り心地や使いやすさ追求
※写真=国内線の新普通席に座るANAHD片野坂社長
※写真=新プレミアムクラスシートはサフラン製。座席数を28席に増やす。写真はプレミアムシートに座るANAの平子社長
※写真=プレミアムクラスシート
※写真=全電動式となっており写真のコントローラーでリクライニングなどを操作する
※写真=トヨタ紡織と共同で開発した新普通席。自動車業界で培った技術を存分に活かして疲れにくいものに
※写真=カップホルダーの形状が特徴的