ウイングトラベル
BtoCを意識、参加者が「楽しめる」イベントに
120周年のパリモーターショー、10月に開催
フランス見本市協会は、「パリモーターショー2018」のプレス向け発表会を開催した。世界最古のモーターショーであるパリモーターショーは、今年で開催120周年を迎え、2018年10月4日(木)〜14日(日)までの11日間、フランス パリのポルト・ド・ヴェルサイユ見本市会場で開催される予定だ。同見本市は隔年開催で、前回(2016年)は245ブランドが出展 し107万2697人が来場、世界最大規模の来場者数を誇る。
記者会見では、2016年6月より、パリモーターショーの代表に就任したジャン=クロード・ジロ氏が来日し、新しい取り組みを発表した。パリモーターショー2018では、これまで、偶数年に自動車の見本市、奇数年をバイクや部品メーカーの見本市の開催としていたが、これをひとつに集約。「LE MONDIAL(ル・モンディアル)」と名称を変更し、コンセプト、広告ビジュアルなども一新する。
また、「ただ車を見るだけではなく、参加者が様々な体験ができることが必要」として、B to C向けには、モビリティに特化したイベント「モンディアル・ドゥ・ラ・モビリテ」、B to B向けには、自動車産業の新しいテクノロジーに特化したイベント「モンディアル・テック」をそれぞれ新たに開催する。
さらに、見本市を22時までオープンする夜間開催日を設け、仕事帰りの市民が気軽に立ち寄れる夜の来場限定の割引価格を用意するほか、女性層の来場を促す「レディスデイ」を設定。ほかにも、ラグジュアリー層を取り込むため、超高級車のみを展示するホールをつくり、そのスペースの内側には特別ラウンジを設置、高級車のみならず、モードやジュエリー、美食などが体験できるようにするなど、ユニークな企画を実施する計画だ。
そのほか9月30日には、開催120周年を記念したイベントとして、大規模なパレードを企画。これまでの自動車の歴史を築き上げたクラッシックカーから最新型まで、約350台の自動車やバイクが登場する予定で、パリ市民はもちろん、観光客も楽しめる内容となっている。
※写真=クロード・ジロ代表