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2019.05.31

WING

成田空港に初導入の警備ロボ「セコムロボットX2」

安全で確実な警備を実証、人と融合した新警備体制

 成田国際空港会社(NAA)とセコムは去る5月29日、成田空港警備のため来月から導入する自律走行型巡回監視ロボット「セコムロボットX2」の運用開始に先駆けて、プレス向けのデモンストレーションを行った。セコムロボットX2は第1および第2ターミナルビル(PTB)で、主に自律走行による巡回監視、立哨での周囲監視などを行う。この度のデモンストレーションでは、走行中の急な人の飛び出しにも確実に停止する安全性を披露。また、人と連動した警備を行うことで、人手不足といわれる中でも、確実な警備強化の方向性を示した。
 警備ロボットを用いた空港警備は、国内で前例のない初の取組み。成田空港では6月3日から1・2PTBで1台ずつ導入して警備を開始し、9月以降には2台ずつの体制でターミナル内の監視を行う。セコムロボットX2が行う巡回監視業務は、ロボットに搭載する各種センサーで敷地内を巡回し、全方位カメラなどでの画像監視を行う。その際に、放置物の点検やゴミ箱内の点検を行う。巡回監視を行っていないときは、立哨ポイントで周辺の監視を実施。それら監視を行っている際に、異常を発見すると、位置や映像、音声を空港内防災センターの監視卓へ送信して、対応に当たる。

 

巡回監視でゴミ箱や不審物をチェック
監視卓で状況確認、迅速な対応可能に

 

アームを備えて業務の幅を拡大
大規模施設での活躍に期待

 

※写真1=アームを伸ばしてゴミ箱内をチェックするセコムロボットX2

※写真2=急な人の飛び出しにも確実に停止して安全性を担保する

※写真3=管制卓から警備の現場と通話することが可能

※図=セコムロボットX2の装備(提供:セコム)