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2019.06.03

WING

18年度航空機生産額は5.8%増に

防民比率、ついに3:7で民需拡大が鮮明

 日本航空宇宙工業会(SJAC)はこのほど、2018年度の航空機生産額(速報値)が前年度比5.8%増の1兆8384億円となったことを明らかにした。内訳は防衛向けが前年度比211億円増の5554億円、民間向けが同800億円増の1兆2830億円であった。防需と民需の比率は30%対70%となり、防需は前年度より微減。2012年度以降民需が60%を越える状態が続いている。
 このように2018年度の本邦航空機生産は昨年度に続き増加傾向が確認された。今後について、SJACでは防衛向けではP-1哨戒機およびC-2輸送機の調達に伴う安定的な生産が期待されるとした。民間向けでは日本企業が参画するボーイング777が減産に入っているが、787の受注が好調で、2019年4以降は更に増産することになっていることと、次期主力機の777Xの初号機納入が計画通り2020年に実施されれば、それ以降777Xの生産が本格化すると見ている。これらの状況を踏まえれば、今後の航空機生産は拡大基調が期待されるとの分析を示した。
今後も拡大基調と見込む
 機体9980億円、エンジン7150億円に
 製造が1兆5862億円、修理は2523億円