記事検索はこちらで→
2019.06.05

ウイングトラベル

インフィニ、セーバーの販売代理店に、提携を深化

セーバーホストの「Sabre LINX PLUS」をリリース

 インフィニ トラベル コーポレーション(インフィニ/Infini)は、6月4日付でセーバーコーポレーション(セーバー/Sabre)と、日本地区におけるセーバーの総販売代理店契約を結んだ。これによりインフィニは、自社のシステムやプロダクトに加え、新たにセーバーのシステム、プロダクトも提供する。また今年度下半期以降をめどに、「Sabre LINX PLUS(仮称)」をリリース、来年度以降に本格展開する計画で、企業のグローバル化を背景にビジネス環境が変化する旅行会社のニーズに応えていく方針。従来の顧客を維持しながら、グローバル対応の点で他社に流れていた顧客の獲得と新規開拓を進めたい意向だ。インフィニは、2000年にセーバーのホストシステムに切り替えており、今回の発表により、両社の提携関係はより深化することとなる。

 

2000年のホスト移行からのパートナーシップ
NDC対応も意識

 

 同日にはインフィニ本社にて契約調印式が行われ、両社の幹部が集まる中、インフィニより代表取締役社長の植村公夫氏と、セーバー トラベル ネットワーク アジア パシフィックより副社長のトッド・オーサー氏が契約書にサインした。
 インフィニ植村氏は「セーバーとは、2000年にホストコンピューターをセーバーに切り替えて以来、20年の長きにわたる強力なパートナーシップを築き上げてきた。近年のITテクノロジーの進化に伴い、社会のデジタル化、グローバル化の波が広く押し寄せ、日本の旅行会社や航空会社においてもビジネスモデルを変革している。多様化するニーズにどう対応していくか、またNDCをはじめとする先端テクノロジーにどう対応していくか、長年のパートナーであるセーバーと2年前より協議していた」と述べ、今回の提携深化に至った背景や経緯を説明。
 また、セーバーのオーサー氏は「日本マーケットに対する独自の深い知識と理解があるインフィニと、アジア太平洋地区においてナンバーワンのシェアを誇り、テクノロジー開発に年間10億ドルを投資し、NDCなど最新の技術を提供するセーバーは、業界においてベストなパートナーシップとなるはずだ」と強調した。

 

※写真=(上)契約調印式の様子。左からインフィニ 植村氏、セーバー オーサー氏(下)契約調印式には両社の幹部が集まった。