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2019.06.11

WING

関西電力、宇宙太陽光ベンチャーに出資

マイクロ波による無線給電実現目指す

 関西電力グループのK4 Ventures(K4V)は、マイクロ波を使った無線給電技術を有するスペースパワーテクノロジーズが実施する第三者割当増資を引き受ける。スペースパワーテクノロジーズは宇宙空間に太陽光発電設備を設置し、マイクロ波を活用し送電するという、いわゆる宇宙太陽光発電システムの設計・開発に取り組んでいる。
 マイクロ波とは波長が約1センチ~約10センチ領域の電波で、主に通信や加熱などに使用されている。例えば、テレビの衛星放送や携帯電話、無線LAN(5Gヘルツ帯)、電子レンジなどが、主な使用事例だ。
 一方、無線給電はその名が示すように、コンセントなどを用いることなく、電波で電力を給電するシステムのこと。交通系ICカードやiPhoneなどの携帯端末で使用されているQi(チー)などの方式や、接触もしくは数センチメートル以下の近距離で活用されるようになってきているが、マイクロ波を活用すれば、数メートル以上離れた距離であっても、無線給電をすることが可能だ。