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デンソー、ハネウェルと電動航空機用推進システム共同開発
モータとインバータ開発、自動車電動化強み活かし空飛ぶ車も
デンソーが、ハネウェルとの間で電動航空機用推進システムの共同開発に着手した。電動垂直離着陸を行うことができる空飛ぶクルマが新たなアーバンモビリティとして脚光を浴びている一方、旅客機分野でも電動旅客機の研究開発が着々と始まっている。デンソーは今回の共同研究開発について、「有人の空飛ぶクルマをターゲットにしたもの」であることを明かしており、その先の旅客機の電動化については、現段階で共同開発のターゲットには含まれていないとのこと。デンソーは空飛ぶクルマに利用するモーターやインバータの研究開発を進めていく計画で、一方のハネウェルはナビゲーション・システムなどを中心としたシステム分野の研究開発に注力する見通しだ。
デンソーは自動車などに強みを有しているが、これまで航空機分野では研究開発などに留まってきた。ハネウェルとの締結した共同開発についても未だ共同開発の領域を出ていないものの、仮に製品化・量産化することが決まれば、デンソーにとって航空機産業への本格的な進出といえそうだ。
デンソーはこれまでも宇宙航空研究開発機構(JAXA)の航空機電動化コンソーシアムに一般会員として参加するなど、同社が強みとする自動車の電動化技術を活かして、航空機の電動化という新領域への参画を模索してきた。その新領域においてハネウェルをパートナーに選んだ理由について、「ハネウェルは航空機分野で高い実績を持つ」として、デンソーの有する知見を組み合わせることを目指すと説明した。
過熱する空飛ぶクルマ開発
電動航空機の波は旅客機にも
※画像=デンソーが空飛ぶクルマの研究開発に参画。ハネウェルと手を組みモータやインバータを開発する。画像はCARTIVATORの空飛ぶクルマ(提供:CARTIVATOR)
※画像=イージージェットの電動旅客機イメージ(提供:イージージェット)