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NAA、滑走路点検に赤外線路面点検車を導入
点検レベルを高度化、点検時間短縮にも貢献
成田国際空港会社(NAA)は、今年7月から成田空港の滑走路・誘導路点検業務に赤外線路面点検車を導入する。それによって、安定した点検作業を行うことができるようになり、さらに目視による点検に比べて4倍の速度で作業を行うことができるようになる。
この赤外線路面点検車の導入は、NAAが中長期経営構想に掲げるスマートオペレーションへの取組みの一環として行うもの。搭載する赤外線カメラによって、舗装の温度差を測定して、従来目視では確認できなかったアスファルト舗装内部の変化を可視化することができる。そのため、点検員の熟練度に依存しない点検体制によって、点検レベルの高度化を図れるようになる上、点検速度向上による点検時間の効率化を図ることができる。特にA滑走路では、夜間飛行制限が緩和して発着時間が伸びるため、点検時間が縮小されることになる。しかし、時間短縮による効率化によって、こうした問題にも対応することになる。
※写真1=赤外線路面点検車(提供:NAA)
※写真2=点検車の赤外線カメラと車内モニター(提供:NAA)