パリエアショーにP-1/C-2兄弟機が同時展示

飛行展示は実施せず、兄弟揃い踏みで海外市場にアピール
　
　6月17日（現地時間）から仏パリ郊外のル・ブルージェ空港で開催するパリエアショーに、川崎重工が開発した海上自衛隊の固定翼哨戒機P-1と航空自衛隊の輸送機C-2が、兄弟で揃って地上展示する。兄弟機が同時に揃ってパリエアショーに出展したことは今回が初めて。防衛装備移転三原則に基づいて防衛装備品の輸出を目指す日本にとって、この兄弟機の輸出は目玉の一つ。政府や産業界などが協力して両機の輸出を目指して国際市場に幾度も攻勢をかけているところ。今回のエアショーでは両機がそろって出展して、国際マーケットにアピールしていく。
　一昨年のパリエアショーでは当初は2機のP-1を派遣して地上および飛行展示を行う計画だったが、1機が機材トラブルに見舞われて会場に到達することができず、飛行展示をすることなく終えてしまった。今回のエアショーでもP-1、C-2ともに地上展示のみを行う計画で、飛行展示を実施する予定はない。

※写真＝初の兄弟出展となったC-2輸送機（左）とP-1固定翼哨戒機。ライバル機も出展する中でアピールする。

※写真＝ライバルのA400M（左）と並んで地上展示されるC-2（右）